イエスは1970年代から活動するイギリスのプログレッシブ・ロックバンドです。イエスの音楽は複雑で美しいメロディー、幻想的な歌詞、高度な演奏技術、多彩な音色が特徴です。
イエスの作品は多くのファンやミュージシャンに影響を与えてきました。今回は、イエスのおすすめアルバム10選を紹介します。
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イエスのおすすめアルバム10選
イエスのおすすめアルバム10選をご紹介します。
ちなみに、『ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 | 2020年改訂版』では、1枚がランクインしていました。
クローズ・トゥ・ジ・エッジ
イエスの代表作とも言えるイエスの5枚目のアルバムで、1972年にリリースされました。
このアルバムは、プログレッシブ・ロックの最高傑作とも言われるほど、完成度が高いです。全4曲中3曲が10分以上という長尺の楽曲で構成されていますが、それぞれに独自のテーマや展開があります。
特にタイトル曲「クロース・トゥ・ジ・エッジ」は、18分に及ぶ壮大な音楽物語です。
全3曲で構成されていますが、そのうち2曲は18分以上の大作です。
タイトル曲「クローズ・トゥ・ジ・エッジ」は、イエスの音楽性を集約したような壮大な曲で、様々なテーマや動きが展開されます。
サイドBに収録された「アンド・ユー・アンド・アイ」は、美しいアコースティックギターとシンセサイザーの導入によって幻想的な雰囲気を作り出しています。「サイベリアン・カートゥル」は、リズミカルで躍動感のある曲で、ベースとドラムの連携が光ります。
フレグィール
1971年に発表されたアルバムで、キーボード奏者のリック・ウェイクマンが加入した最初の作品です。このアルバムでは、シンフォニックな要素が強調されており、オーケストラやメロトロンなどが多用されています。
オープニング曲「ラウンドアバウト」は、イエスの代表曲のひとつで、ポップでキャッチーなメロディーと複雑な展開が組み合わされています。「ロング・ディスタンス・ランアラウンド」から「心の旅」まで続く一連の曲は、静と動の対比が印象的です。
「心の旅」では、リック・ウェイクマンの鍵盤ソロが圧巻です。「南極星」は、ジョン・アンダーソンの高い声とクリス・スクワイアのハーモニーが美しいバラードです。
ザ・イエス・アルバム
1971年に発表されたアルバムで、キーボード奏者のトニー・ケイが脱退した後に制作されました。
このアルバムでは、メンバーそれぞれが自分の曲を持ち寄っており、個性が際立っています。
「ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス」は、スティーヴ・ハウのギターとビル・ブラッフォードのドラムが印象的な長編曲です。「クラップ」は、スティーヴ・ハウのアコースティックギターによるインストゥルメンタルです。
「パーペチュアル・チェンジ」は、変化に富んだメロディーとリズムが特徴的な曲です。
「アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル」は、カントリー調の曲で、コーラスやハーモニカが楽しい雰囲気を作り出しています。
リレイヤー
1974年に発表されたアルバムで、キーボード奏者のパトリック・モラーツが加入した唯一の作品です。
このアルバムでは、ジャズやファンクなどの要素が取り入れられており、イエスの音楽に新たな風を吹き込んでいます。
オープニング曲「ザ・ゲイツ・オブ・デルリウム」は、22分に及ぶ壮大な曲で、戦争と平和というテーマを扱っています。
中盤のパトリック・モラーツのキーボードソロは、緊張感と開放感が交錯する見事な演奏です。
「サウンド・チェイサー」は、高速で複雑なリズムとメロディーが繰り広げられるジャズロック調の曲です。
「トゥ・ビー・オーヴァー」は、穏やかで美しいメロディーが心に響くバラードです。
ドラマ
イエスの10枚目のアルバムで、1980年にリリースされました。
ジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンが脱退し、ニュー・ウェイヴバンドのバグルズのメンバーであるトレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズが加入した作品です。
このアルバムでは、イエスの音楽にニュー・ウェイヴやポップなどの要素が加わっており、新しい方向性を示しています。
「マシン・メサイア」は、10分以上の長編曲で、重厚なサウンドと力強い歌声が印象的です。
「テンポス・フジット」は、高速でテクニカルな演奏が展開される曲で、クリス・スクワイアのベースソロが目立ちます。
「インターナショナル」は、ポップでキャッチーなメロディーとコーラスが魅力的な曲です。
このアルバムは、前作よりもヘヴィでエッジの効いたサウンドになっています。
代表曲「マシーン・メサイア」や「テンポス・フジット」など、力強く緊張感のある楽曲が多くあります。
90125
1983年に発表されたアルバムで、ジョン・アンダーソンが復帰し、トレヴァー・ラビンとトニー・ケイが加入した作品です。
このアルバムでは、イエスの音楽にAORやシンセポップなどの要素が取り入れられており、商業的にも大成功を収めました。
オープニング曲「オーナー・オブ・ア・ロンリー・ハート」は、イエスの最大のヒット曲で、シンセサイザーとギターのリフが印象的です。
「シネマ」は、インストゥルメンタル曲で、グラミー賞を受賞しました。「チェンジズ」は、トレヴァー・ラビンの歌声とギターソロが光る曲です。
海洋地形学の物語

原題は『Tales from Topographic Oceans』というアルバム名です。
イエスの6枚目のアルバムで、1973年にリリースされました。
このアルバムは、2枚組のダブルアルバムで、各面に1曲ずつ収録されています。
それぞれの曲は18分以上という超長尺で、ジョン・アンダーソンが読んだとされるインド哲学書に基づいたコンセプトを持っています。
このアルバムは、ファンや批評家から賛否両論を巻き起こしましたが、イエスの野心的な作品として評価されています。
Going for the One
イエスの8枚目のアルバムで、1977年にリリースされました。
このアルバムでは、キーボーディストにリック・ウェイクマンが復帰しました。このアルバムは、前作よりもシンプルでポップなサウンドになっています。
代表曲「ゴーイング・フォー・ザ・ワン」や「ワンダラス・ストーリーズ」など、明るく爽やかな楽曲が多くあります。
Big Generator
イエスの12枚目のアルバムで、1987年にリリースされました。
このアルバムは、前作の流れを汲んだサウンドになっていますが、よりロック色が強くなっています。
代表曲「ラヴ・ウィル・ファインド・ア・ウェイ」や「ランデヴー 6:02」など、メロディアスでキャッチーな楽曲が多くあります。
Magnification
イエスの19枚目のアルバムで、2001年にリリースされました。このアルバムでは、キーボーディストが不在で、代わりにオーケストラと共演しています。
このアルバムは、前作よりも叙情的で壮大なサウンドになっています。代表曲「マグニフィケイション」や「ドント・ゴー」など、感動的で美しい楽曲が多くあります。
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