旅行の際、荷物の最終確認を怠ってしまうと、ときどき気づかないうちにスーツケースにライターが入ったままになっていることがあります。
ライターは機内持ち込み禁止の危険物品に指定されているため、空港の手荷物検査で見つかると没収されるリスクがあります。喫煙者にとっては悲しい出来事です。
ライターは危険物として航空機に持ち込むことができないためです。
しかし、落ち着いて適切に対応すれば、ほとんどの場合は上手く事態を収束させることができます。
この記事では、スーツケースにライターを入れ忘れた際の対処法について、徹底的に解説していきます。
スーツケースにライターを入れてしまった場合の対処法
もし、ライターをスーツケースに入れてしまった場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。
また、どのように対処すべきなのでしょうか。ここでは、以下の内容について解説します。
ライターをスーツケースに入れてしまった場合、できるだけ早く取り出すことが重要です。
空港のチェックイン前やセキュリティチェック前に気づいた場合は、すぐにスーツケースを開けてライターを取り出してください。
もし、セキュリティチェックで発見された場合は、ライターを没収される可能性があります。
また、違反行為として罰金や刑事処分を受けることもあります。
ライターをスーツケースに入れるとどうなるか
ライターは、気圧や温度の変化によって発火や爆発する可能性があります。
特に、貨物室に預けるスーツケースは、機内よりも低い気圧と低い温度にさらされます。
そのため、ライターが破裂したり、火花が飛んだりする危険性が高まります。
これは、他の荷物や航空機に大きな被害を及ぼす恐れがあります。
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ライターを持ち込むことができる場合はどうするか
ライターを持ち込むことができる場合は、手荷物として機内に持ち込むことができます。
ただし、一人あたり一個までの制限があります。
また、ライターは安全袋に入れて密閉しなければなりません。
安全袋は空港のカウンターやセキュリティチェックポイントで入手できます。
また、ライターは使用しないことや他人に貸さないことも必要です。
ANAの場合
ANAの場合は次のように規定されています。
ライター・マッチの機内持ち込みについて
喫煙用のライター、安全マッチ(小さいもの)は、お一人につきいずれか1個、機内持ち込みのみ可能です。ライターの置き忘れにご注意ください。
国のルールで制限されている場合はお持ち込みいただけない場合があります。詳細は機内持ち込み・お預かりできないものをご確認ください。オイルタンク式ライター、葉巻用ライター、プリミキシングライター(ターボライター、ジェットライター、ブルーフレームライター等)は、機内へのお持ち込みもお預かりもできません。詳細はライターの輸送可否についてをご確認ください。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/boarding-procedures/baggage/domestic/inflight-fire/
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関連記事:【国内線】ライターやマッチは機内持ち込みできますか。
発見された際の基本対応
まず、スーツケースからライターが見つかった際の基本的な対応方法を説明します。最も重要なのは、冷静に行動することです。慌てて不審な行動をとると、かえって空港スタッフの警戒心を引いてしまいます。
ライターを見つけられた時点で、すぐに次のように話しかけるのがベストでしょう。
「申し訳ありません。このライターは全く気づかずに入れてしまっていたものです。機内に持ち込もうとした意図は全くありません」
そして、続けて次のように説明します。
「私は喫煙者なのでライターは常に持ち歩いています。旅行中に使おうと思っていただけで、決して意図的に持ち込もうとしたわけではありません」
このように、素直に事情を説明することが何より大切です。スタッフに嘘をついたり、反発したりするような行動は絶対に避けましょう。
<h3>ライターの種類による違い</h3>
ライターの種類によっても、対応のされ方や処置が変わってくるケースがあります。主に次の3種類に分けられます。
【使い捨てライター】 最も寛容に見られる傾向があります。ガス量が少なければ、多くの場合、没収されるだけで罰則は受けません。
【ガスライター】 ガスを燃料にしているため、爆発の危険があるとみなされることが多く、持ち込み禁止となる可能性が高いです。
【オイルライター】 可燃物を使用しているため、ガスライターと同様に扱われ、持ち込みが厳しく規制されています。
基本的には使い捨てライターであれば、罰則を受けるリスクは低めです。ただし、中には全てのライターの機内持ち込みを一切禁止する空港もあるため、場合によっては種類を問わず没収や処罰の対象となるリスクがあります。
発見された国・地域でも対応は変わる
さらに、ライターが見つかった国や地域によっても、スタッフの対応や処置が変わってくる可能性があります。
一般的に欧米の主要国では、冷静に事情を説明すれば比較的寛容に見られる傾向があります。一方で、中東などの一部地域では、セキュリティに対する姿勢が非常に厳しいため、説明を聞いてもらえない可能性も少なくありません。
特に治安が不安定な地域では、多少の事情を説明する余地もなく、発見された時点で没収や罰金処分を受ける可能性があります。渡航先の法制度や文化的背景をよく理解しておき、それを踏まえた慎重な対応が求められます。
事前の予防策
スーツケースにライターを入れ忘れるリスクは非常に高いため、できる限り事前に適切な予防策を講じることが賢明です。
一番大切なのは、出発前に荷物の中身を再確認し、ライターが入っていないかどうかをチェックすることです。喫煙者の方は特に気をつける必要があります。確実に取り除くため、ライターが見つかったら必ずスーツケースから出しておきましょう。
そのうえで、さらに心配であれば、空港に行く前にあらかじめライターは全て客室乗務員に預けてしまうのも有効です。喫煙できなくてもそれほど問題はありません。
ライターが不可欠だという方は、旅行先に着いた際に現地で新しく調達する方が賢明です。手荷物検査で問題を起こすリスクは完全になくなります。
旅行先での調達方法
仮に旅行先でライターが必要だという場合、次のような調達方法があります。
【現地の店舗で購入】 喫煙具専門店や日用品店などで気軽に購入できます。観光地周辺にも多くの店があるはずです。ホテルのフロントでも売っている可能性があります。
【タバコ屋にあるホテル用ライター】 多くのタバコ屋さんでは、ホテル用のデザインライターやガスライターなどを扱っています。こういった店に行けば確実に購入できます。
【ネット購入】 Eコマースも発達したので、到着後すぐにスマホやPCからネット注文するという手もあります。
喫煙者には不便も避けられませんが、このように機内以外であれば、比較的簡単にライターを手に入れられるはずです。
スーツケースにライターを入れてしまった場合の対処法|まとめ
ライターは危険物なので、航空機に持ち込むことができません。
もし、ライターをスーツケースに入れてしまった場合、発火や爆発のリスクがあります。
そのため、早急に取り出すか、手荷物として機内に持ち込む必要があります。
また、一人あたり一個までの制限や安全袋の使用などのルールも守らなければなりません。
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