キング・クリムゾンといえば、プログレッシブ・ロックの代表的なバンドのひとつです。
キング・クリムゾンは1969年にデビューしたイギリスのプログレッシブ・ロックバンドです。
デビューしてから現在まで、様々なメンバーや音楽性の変化を経てきました。
その中で、どのアルバムがおすすめなのでしょうか?今回は、キング・クリムゾンのおすすめアルバム10選を紹介します。
その音楽性は多様で革新的であり、ロック史において大きな影響を与えました。
キング・クリムゾンのアルバムはどれも個性的で聴き応えがありますが、その中でも特におすすめの10枚を紹介します。
洋楽の歴史的名盤に詳しくなりたいという方は、『死ぬ前に聴くべき1001枚のアルバム』という書籍をチェックするのもおススメです。電子書籍版もあるので、かさばらず便利です。


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キング・クリムゾンのおすすめアルバム10選
キング・クリムゾンのおすすめアルバム10選をご紹介します。
ちなみに、『ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 | 2020年改訂版』では、かなり意外なことに、残念ながらランクインしていませんでした。
In the Court of the Crimson King

キング・クリムゾンのデビュー作であり、プログレッシブ・ロックの傑作として名高いアルバムです。
オープニングの「21世紀のスキッツォイド・マン」は、狂気的なサックスやギターのフレーズが印象的な曲です。
一方で、「エピタフ」や「月に憑かれた男」は、メロトロンやフルートなどの美しい音色が魅力的な曲です。このアルバムは、キング・クリムゾンの多様な表現力を見せつける作品です。
オープニングの「21世紀のスキッツォイドマン」は狂気と暴力を描いた衝撃的な曲で、その後のヘヴィメタルやパンクにも影響を与えました。
一方で「エピタフ」や「月に憑かれた男」などは美しいメロディと幻想的な雰囲気を持った曲で、バランスの良さが際立っています。
Red

キング・クリムゾンの7枚目のアルバムであり、一時的な解散前の最後の作品です。
このアルバムでは、ヘヴィなギターやベース、ドラムスが主役となり、パワフルでダイナミックなサウンドを展開します。タイトル曲「レッド」は、重厚なリフが圧倒的な迫力を生み出す曲です。
また、「スターレス」は、壮大な展開と感動的なクライマックスが印象的な曲です。このアルバムは、キング・クリムゾンのヘヴィさと美しさを兼ね備えた作品です。
キング・クリムゾンの第一期の最終作であり、ヘヴィでダークなサウンドが特徴的なアルバムです。
「レッド」や「ワン・モア・レッド・ナイトメア」は重厚なリフと激しいドラミングが印象的な曲で、後のメタルやオルタナティブにも影響を与えました。
「スターレス」は12分に及ぶ壮大な組曲で、感動的なクライマックスが聴きどころです。
Discipline

キング・クリムゾンの8枚目のアルバムであり、7年ぶりに再結成した新生キング・クリムゾンの最初の作品です。このアルバムでは、エイドリアン・ブリューとロバート・フリップの2人のギターが複雑に絡み合い、パーカッシブでリズミカルなサウンドを創り出します。
また、トニー・レヴィンのスティックやビル・ブラッフォードのドラムスも独自の彩りを加えます。「インディシプリン」や「サートゥール」は、このアルバムの代表曲として知られています。
このアルバムは、キング・クリムゾンの新しい可能性を示した作品です。
キング・クリムゾンの第二期の始まりを告げたアルバムであり、新メンバーにロバート・フリップとビル・ブルーフォードに加えてエイドリアン・ブリューとトニー・レヴィンを迎えました。
このアルバムではポリリズムやミニマルミュージックの要素が取り入れられ、緻密で複雑なサウンドが展開されます。
「インディシプリン」や「サートゥール」はカオスと秩序が交錯するような曲で、聴く者を圧倒します。
Larks’ Tongues in Aspic

キング・クリムゾンの5枚目のアルバムであり、ジョン・ウェットンやデヴィッド・クロスら新メンバーが加入した作品です。
このアルバムでは、ジャズや民族音楽などの要素を取り入れ、実験的で冒険的なサウンドを展開します。
タイトル曲「ラークス・タングズ・イン・アスピック」は、2部構成の長編曲であり、激しい即興演奏や静謐なメロディが交錯する曲です。
また、「イージー・マネー」は、ファンキーなリズムとシニカルな歌詞が特徴的な曲です。このアルバムは、キング・クリムゾンの挑戦精神を感じさせる作品です。
キング・クリムゾンの第一期から第二期への過渡期にあたるアルバムであり、ジャズや民族音楽の要素が取り入れられた実験的な作品です。
「ラークス・タングズ・イン・アスピック」は全5部からなる組曲で、様々な音色やテクスチャーが用いられています。
「イージー・マネー」はファンキーでグルーヴィーな曲で、エイドリアン・ブリューのギターソロが光ります。
In the Wake of Poseidon

キング・クリムゾンの2枚目のアルバムであり、デビュー作に続く作品です。このアルバムでは、デビュー作の音楽性を引き継ぎつつ、より洗練されたサウンドを創り出します。オープニングの「ピース~静寂の朝」は、ピアノとボーカルのみの美しいバラードです。
一方で、「キャット・フード」や「ピクチャーズ・オブ・ア・シティ」は、躍動感あふれるロックナンバーです。
このアルバムは、キング・クリムゾンの初期の魅力を凝縮した作品です。
デビュー作と同じくプログレッシブ・ロックの傑作として評価されています。
このアルバムではグレッグ・レイクがボーカルを務めており、「ピクチャーズ・オブ・ア・シティ」や「キャット・フード」などは彼の力強い歌声が印象的です。
「ポセイドンのめざめ」は幻想的なタイトル曲で、メロトロンの響きが美しいです。
Starless and Bible Black
キング・クリムゾンの第一期の後期にあたるアルバムであり、即興演奏が多く含まれた実験的な作品です。
「フレイクトゥアード・サンライト」や「ザ・ナイト・ウォッチ」などはメロディアスで感動的な曲で、エイドリアン・ブリューのボーカルが際立っています。
「スターレス・アンド・バイブル・ブラック」は全く音がない部分もあるような静と動のコントラストが面白い曲です。
Islands

キング・クリムゾンの第一期の中期にあたるアルバムであり、ジャズやクラシックの要素が取り入れられた柔らかいサウンドが特徴的な作品です。
「フォーメンタラ・レディ」や「アイランズ」などは優美でロマンティックな曲で、メロディが心に残ります。
「セイラーズ・テイル」はジャズロック風の曲で、サックスやギターのソロが熱くなります。
Three of a Perfect Pair

キング・クリムゾンの第二期の最終作であり、ポップとエクスペリメンタルの両面を見せたバランスの良いアルバムです。
「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア」や「モデルマン」などはキャッチーで親しみやすい曲で、エイドリアン・ブリューのボーカルが魅力的です。
「インダストリー」や「ディグミー」などはノイジーで不穏な曲で、聴く者を不安にさせます。
The Power to Believe

キング・クリムゾンの第三期の最終作であり、現在までに発表された最新作です。
このアルバムではエレクトロニカやインダストリアルの要素が取り入れられ、重厚で攻撃的なサウンドが展開されます。
「レベルファイブ」や「エレクトリック」といった曲は複雑なポリリズムとディストーションが印象的です。
「ジ・パワー・トゥ・ビリーヴ」は全4部からなる組曲で、静かな美しさと激しい破壊力を併せ持っています。
Thrak
キング・クリムゾンの第三期の始まりを告げたアルバムであり、6人編成のダブルトリオという特殊な編成で録音されました。このアルバムではヘヴィメタルやグランジの要素が取り入れられ、パワフルでダイナミックなサウンドが展開されます。
「スラック」や「VROOOM」といった曲は重低音と高速ビートが圧倒的です。
『ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 | 2020年改訂版』には、なぜかキング・クリムゾンの作品は入っていないのが意外です。僕の見間違いでしょうか?
しかし、ローリングストーン誌『音楽史上最高のプログレ・ロック・アルバム50選』ではキング・クリムゾンの作品が入っています。
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