メキシコは南北アメリカ大陸の間に位置する国で、多様な文化や自然が魅力的な観光地です。しかし、メキシコに旅行する際に気になるのが治安の問題です。
メキシコは犯罪率が高く、特に麻薬組織との抗争や誘拐、強盗などの暴力事件が多発しています。そこで、この記事ではメキシコ旅行の治安に関する情報をお伝えします。
メキシコ旅行の治安
メキシコの治安状況
メキシコの治安状況は地域によって大きく異なります。
一般的に、首都メキシコシティや観光地カンクン、プエブラなどの都市部は比較的安全ですが、それでもスリやひったくりなどの窃盗や詐欺に注意する必要があります。また、夜間は暗い場所や人通りの少ない場所を避けるべきです。
一方、メキシコとアメリカの国境付近や太平洋岸の一部地域は麻薬組織と政府軍との衝突が頻発し、銃撃戦や爆発物などの危険が高まっています。
特に、ティフアナ、シウダー・フアレス、モンテレイなどの都市は外務省から渡航中止勧告が出されているほど危険です。これらの地域には絶対に近づかないようにしましょう。
メキシコ旅行で気をつけるべきこと
メキシコ旅行で治安に関して気をつけるべきことは以下の通りです。
- メキシコでは日本と同じように右側通行ですが、交通ルールや運転マナーはあまり守られていません。自動車事故に巻き込まれる可能性が高いので、できるだけ公共交通機関やタクシーを利用しましょう。タクシーを利用する場合は、空港やホテルなど信頼できる場所から乗るか、事前に電話で予約するようにしましょう。路上で拾ったタクシーは危険です。
- メキシコでは水道水は飲めません。飲料水はボトルウォーターを購入するか、浄水器で処理したものを飲みましょう。また、野菜や果物も水洗いされていない可能性があるので、生で食べる場合はよく洗うか皮をむくようにしましょう。食中毒や感染症にかかると旅行を台無しにしてしまいます。
- メキシコでは日本円や米ドルなどの外貨を両替する際に注意が必要です。両替所や銀行では手数料が高い場合がありますし、路上で両替すると偽札を渡される可能性があります。おすすめは現地でATMを利用することです。ATMでは手数料が安く、安全にメキシコペソを引き出すことができます。ただし、ATMを利用する際は周囲に注意し、カードのスキミングや盗難に気をつけましょう。
- メキシコでは日本と比べて物価が安いですが、それでも観光客に対しては高値で売ろうとする人が多いです。特に、土産物や食事などの値段は交渉次第で変わります。値段が明示されていない場合は、必ず最初に値段を聞いてから購入するようにしましょう。また、チップも日本と違って必須です。レストランやホテルなどではサービス料が含まれていない場合が多いので、10~15%程度のチップを支払うようにしましょう。
メキシコ旅行の楽しみ方
メキシコ旅行で治安に注意しながらも楽しみたいなら、以下のような観光スポットやアクティビティをおすすめします。
- メキシコシティでは、メキシコの歴史や文化を感じることができます。ソカロ広場や国立宮殿、メトロポリタン大聖堂などの歴史的建造物や、アンソロヒア博物館やフリーダ・カーロ美術館などの美術館を巡るのがおすすめです。また、テオティワカン遺跡やショチミルコ運河などの近郊の観光スポットも見逃せません。
- カンクンでは、カリブ海の美しい海岸やビーチを楽しむことができます。シュノーケリングやダイビングなどのマリンスポーツや、チチェン・イッツァ遺跡やトゥルム遺跡などのマヤ文明の遺跡を訪れるのがおすすめです。また、イスラ・ムヘーレス島やコスメル島などの周辺の島々も魅力的です。
- プエブラでは、メキシコの伝統的な工芸品や料理を堪能することができます。タラベラ陶器やオナイス陶器などの色鮮やかな陶器や、モレ・ポブラーノやチレス・エン・ノガダなどの独特な味付けの料理を楽しむことができます。また、プエブラ大聖堂やサント・ドミンゴ教会などの美しい教会建築も見逃せません。
メキシコは治安に問題がありますが、それだけではありません。
メキシコは豊かな自然と文化を持つ国であり、旅行者に多くの魅力を提供してくれます。
メキシコ旅行を計画する際は、治安に注意しながらも楽しみ方を見つけてください。
海外旅行の持ち物をこれから準備されるという方は、以下の記事もオススメです。