イスラエルは中東に位置する国で、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地として知られています。歴史や文化に興味がある人にとっては魅力的な旅行先ですが、同時に治安や宗教的な問題もあります。イスラエル旅行を楽しく安全に過ごすためには、以下の注意点を押さえておきましょう。
イスラエル旅行の注意点
ビザやパスポートの準備
イスラエルは日本とビザ免除協定を結んでいるため、観光目的であればビザは不要です。ただし、パスポートの有効期限は入国時から6か月以上残っている必要があります。また、イスラエルに入国すると、パスポートに押印されるのではなく、別紙の入国許可書が発行されます。この入国許可書は出国まで大切に保管しておく必要があります。なお、イスラエルの入国記録があると、イスラム教圏の一部の国への入国が制限される場合があります。そのような国への旅行を予定している場合は、事前に調べておくことをおすすめします。
治安やテロのリスク
イスラエルはパレスチナ問題や周辺国との対立などで、テロや暴動が発生する可能性が高い地域です。特にエルサレムやヘブロンなどの聖地周辺では緊張が高まっています。イスラエル旅行中は、常に現地の情報に注意し、治安が悪化した場合は速やかに安全な場所に避難することが重要です。また、公共交通機関や観光地などでは爆弾や銃撃などのテロ攻撃に巻き込まれる危険もあります。人混みや不審な物体からは離れておきましょう。さらに、イスラエルでは軍事的な警戒態勢がとられており、街中でも武装した兵士や警察官を見かけることがあります。彼らに対して無礼な態度をとったり、写真を撮ったりすることは避けましょう。
宗教や文化の違い
イスラエルはユダヤ教徒が多数を占める国ですが、イスラム教徒やキリスト教徒も多く住んでいます。それぞれの宗教や文化には独自の慣習や規則があります。例えば、ユダヤ教では金曜日の夕方から土曜日の夕方までが安息日(シャバット)とされており、この期間は公共交通機関や商店などが休止したり制限されたりします。また、イスラム教では月曜日から金曜日までが祈りの日(サラー)とされており、この期間はモスクへの入場が禁止されたりします。さらに、聖地や宗教施設に入る際には、服装や態度にも気をつける必要があります。例えば、肌の露出が多い服や靴を履いたまま入ることは不敬とみなされます。イスラエル旅行中は、現地の宗教や文化を尊重し、不快な思いをしないようにしましょう。
気候や衛生状態
イスラエルは地中海性気候と砂漠気候の二つの気候帯に分かれています。地中海性気候の地域では、夏は暑く乾燥し、冬は温暖で雨が多く降ります。砂漠気候の地域では、夏は非常に暑く乾燥し、冬は寒くなります。イスラエル旅行時には、気候に合わせた服装や日焼け止めなどの対策が必要です。また、イスラエルでは水道水は飲料水として安全ですが、水質や味に慣れない場合があります。その場合は、ミネラルウォーターなどのボトルドウォーターを飲むことをおすすめします。さらに、イスラエルでは衛生状態は比較的良好ですが、食中毒や下痢などのリスクもあります。食事をする際には、生ものや加熱不十分なものは避け、清潔な店を選ぶことが大切です。
イスラエル旅行は注意点が多いですが、それだけに見どころも多いです。歴史や文化に触れることができるだけでなく、美しい自然や現代的な都市も楽しめます。イスラエル旅行を計画する際には、上記の注意点を参考にしてください。
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