今回は、ノイズキャンセリング機能を搭載したソニーのワイヤレスヘッドフォン「WH-CH720N」をレビューします。
このヘッドフォンは、長時間の使用でも疲れにくい軽量設計が特徴的です。どのあたりが進化したのかをお伝えします。
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ソニー「WH-CH720N」レビュー
ソニー史上最軽量のワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンが登場しました。
ヘッドバンド型のこのヘッドホンは、着用中に忘れてしまうほど軽く、高性能なノイズキャンセリング機能を搭載しています。
Bluetooth出力 | Bluetooth標準規格 Power Class 1 |
Bluetooth | 5.2 |
インピーダンス | 325 Ω (1 kHzにて) (有線接続時、POWER ON 時) 31 Ω (1 kHzにて) (有線接続時、POWER OFF 時) |
コードタイプ | 片出し(着脱式) |
コード長 | 約 1.2 m |
ドライバーユニット | 30 mm |
音声入力端子 | ステレオミニジャック |
感度 | 108 dB/mW (有線接続時、POWER ON 時) 99 dB/mW (有線接続時、POWER OFF 時) |
型式 | 密閉ダイナミック |
再生周波数帯域 | 7 Hz – 20,000 Hz (JEITA) |
最大通信距離 | 約 10 m |
使用周波数帯域 | 2.4 GHz帯 (2.4000 GHz – 2.4835 GHz) |
質量 | 約 192 g |
周波数特性 | 7 Hz – 20,000 Hz (JEITA) |
充電時間 | 約 3.5 時間 |
充電方法 | USB充電 |
対応Bluetoothプロファイル | A2DP, AVRCP, HFP, HSP |
対応インピーダンス | 325 Ω (1 kHzにて) (有線接続時、POWER ON 時) 31 Ω (1 kHzにて) (有線接続時、POWER OFF 時) |
対応コーデック | SBC, AAC |
対応コンテンツ保護 | SCMS-T |
伝送帯域(A2DP) | 20 Hz – 20,000 Hz (44.1KHzサンプリング時) |
電源 | DC 3.85 V:内蔵充電式リチウムイオン電池 |
電池持続時間(連続音声再生時間) | 最大35時間(NC ON時)、最大50時間(NC OFF時) |
電池持続時間(連続通話時間) | 最大35時間(NC ON時)、最大40時間(NC OFF時) |
入力プラグ | 金メッキL型ステレオミニプラグ |
付属品 | USBケーブル、保証書、接続ケーブル |
高いノイズキャンセリングが魅力
https://www.sony.jp/headphone/products/WH-CH720N/
統合プロセッサーV1により、低遅延のノイキャン処理が可能になり、高音域でのノイキャン性能が向上しました。
また、アンビエントサウンドモードを搭載し、周囲の音も聴きながら音楽を楽しめます。
また、ボイスフォーカスをONにすることで、ノイズを抑えつつ人の声をクリアに聞くことができます。
ソニーとしては、最も軽量!
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ソニーのワイヤレスノイキャンヘッドホンの中で最も軽量な製品(重さは約192g)となっており、長時間の使用でも疲れにくいのが魅力的です。
ヘッドホンの重さは、疲れにくさや快適さに影響する要素の一つです。
一般的には、装着していて、疲れにくいヘッドホンの重さは、200g以下、と言われたりします。
例えば、有線のヘッドホンと比べるのは変かもしれませんが、日本のスタジオの超定番である、スタジオヘッドホンである、ソニーの「MDR-CD900ST」は重量が約200gです。
日本のスタジオ以外では、YouTubeで人気の「THE FIRST TAKE」(ザ・ファーストテイク)のヘッドホンとしても採用されているヘッドホンです。
「WH-CH720N」は、ワイヤレスノイキャンヘッドホンであるのも関わらず、「MDR-CD900ST」よりも軽いというのは驚きです。
本製品は、ヘッドバンド型のデザインで、軽量かつ快適な使用感を提供しています。
通話品質も優れている
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アダプティブサウンドコントロール機能により、自動でリスニング環境を切り替え、通話品質も優れています。
テレワーク環境に最適な通話品質も備えており、ボイスピックアップテクノロジーやビームフォーミング技術を採用しています。
騒音下でも正確でクリアな通話が可能です。
Bluetoothは5.2
Bluetoothの最新バージョンは5.3(執筆時)ですので、5.2は一つ前のバージョンです。
最大通信距離は、約10mなので、接続デバイスから離れていても通信可能です。
最長50時間のバッテリーが魅力
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ノイズキャンセリング機能使用時は、最大35時間の連続使用が可能です。
ノイズキャンセリング機能をオフにすれば、最長50時間のバッテリーライフなので、快適な音楽体験を提供してくれます。
そのため、外出先での移動中やジムでのトレーニング中など、長時間装着する必要がある場合でも、快適に使用できるのが魅力的です。充電のことを考えなくて良いのは嬉しい点です。
急速充電が凄い
3分間の充電で1時間再生が可能なクイック充電にも対応しています。
時間が無い!という時でも、この急速充電は、ありがたすぎます。
通常の充電時間は、3.5時間です。
30mmドライバー搭載
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ソニー「WH-CH720N」は、30mmドライバー搭載を搭載しています。
ドライバー口径は、大きい方が高音質であることが多いです。
ダイアフラム(振動板)の大きさが大きいほど、音質も上がるためです。
多くのイヤホンでは次のようになっています。
種類 | ドライバー口径 |
インナーイヤー | φ13.5~15mm前後 |
耳栓型(カナル) | φ8.8~12mm前後 |
オーバーヘッド型 | φ30~50mm前後 |
同価格帯の場合、ドライバー口径は大きいモデルを選ぶのがオススメです。
ソニー「WH-CH720N」は、特段ドライバーの大きさが大きいわけではないようです。
しかし、ワイヤレスヘッドホンはバッテリーを搭載しているため、搭載できるスペースの問題もあります。
本体の重さは、約192gであり、かつ最大50時間の連続再生が可能な事を考えると、コンパクトなボディーの中に、ソニーの凄い技術力がつぎ込まれているのだと思います。
スマホアプリとの連携でカスタマイズ可能

さらに、本製品は専用スマートフォンアプリ「Headphones Connect」からのカスタマイズが可能です。
アプリ上で、イコライザーやノイズキャンセリングの設定を調整したり、外音取り込みのレベルを変更したりすることができます。
通勤や旅行など、長時間の使用にも耐えられるバッテリー寿命となっています。
ヘッドホンケーブル(約1.2m)が付属
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ソニー「WH-CH720N」は、ワイヤレス接続だけでなく、ヘッドホンケーブル(約1.2m)が付属するので、有線接続もできます。
約1.2mという長さは、接続する機器が近くの場合だと、ちょうど使いやすい長さですね。
着脱式でかつ、コードが邪魔になりづらい片出しタイプなのは良いですね(ヘッドホンは大体、片出しが多いですが)。
ハイレゾには非対応
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ソニー「WH-CH720N」は、ハイレゾには対応していません。
ソニー「WH-CH720N」の再生周波数帯域は、7Hz~20,000Hzまでとなっています。
例えば、ソニーのハイレゾ対応のワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM4」は、20Hz~40,000Hzまで再生可能であるため、ソニー「WH-CH720N」とは高音の再生範囲に差があります。
ちなみに、ハイレゾは人間の耳には聞こえない範囲とも言われています。
というのも、人間の可聴領域の周波数は、約20Hz~20,000Hz前後までの間と言われているためです。ただし、年齢や個人差によって可聴領域は異なることがあります。
しかし、人間の耳に聴こえない範囲でも、体は感じ取っているという意見もあったりしますので、ハイレゾ対応の有無は、考え方により意見が分かれるところでしょう。
ハウジング部分は90度回転可能でコンパクトになる
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ハウジング部分は90度回転可能なため、内側への折り畳むことで、コンパクトになるのもメリットです。外へ持ち出す際もコンパクトなため便利です。
その他
本機は防水仕様ではないため、室内などでの利用や晴れの日の外での使用に適しています。
↑いや、防水機能いらんやろ!、とも言えます。
売れ筋の人気イヤホンのランキングから選ぶ
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価格もリアル店舗よりも安い場合が多いので、お財布にも優しいです。
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同価格帯のワイヤレスヘッドホン
同価格帯だと以下のようなワイヤレスヘッドホンがあります。
ソニー WH-CH710N
オーディオテクニカ ATH-HL7BT

ソニー「WH-CH720N」レビューまとめ
以上のような特長を持つソニーのワイヤレスノイキャンヘッドホンは、快適性や高音質、多彩な機能性を求めるユーザーにおすすめの製品となっています。
「WH-CH720N」は、ソニーが手がけるノイズキャンセリングヘッドフォンの中でも、コストパフォーマンスの高さが特徴的な製品です。
軽量設計、長時間のバッテリー駆動など、使い勝手も良く、価格帯に対して十分な性能を発揮します。
総合的には、手頃な価格で高い機能性を兼ね備えた「WH-CH720N」は、おすすめのワイヤレスヘッドフォンの一つといえるでしょう。
今回は、ソニー「WH-CH720N」レビュー、についてお送りしました。この記事がご参考になれば幸いです。
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