ビリー・ジョエルは、アメリカのシンガーソングライターで、1970年代から現在まで活躍しているポップミュージックの巨匠です。
彼の作品は、ロック、ソウル、ジャズ、クラシックなど様々なジャンルの要素を取り入れた多彩なサウンドと、人間味あふれる歌詞が魅力です。
ビリー・ジョエルは、ピアノの名手としても知られています。
彼は1970年代から1990年代にかけて数々のヒット曲を生み出し、グラミー賞やアメリカン・ミュージック・アワードなどの受賞歴も豊富です。また、ロックの殿堂やソングライターズの殿堂にも選ばれています。
彼はグラミー賞を6回受賞し、世界中で1億5千万枚以上のアルバムを売り上げています。今回は、そんなビリー・ジョエルのおすすめアルバムを13枚紹介します。
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ビリー・ジョエルのおすすめアルバム13選
ビリー・ジョエルのおすすめアルバム13選をご紹介します。
ちなみに、『ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 | 2020年改訂版』では、1枚がランクインしています。
ピアノ・マン
ビリー・ジョエルの代表曲「ピアノ・マン」を収録した1973年のセカンドアルバムです。
この曲は、彼が若い頃にロサンゼルスでピアニストとして働いていた時の経験をもとに作られました。
バーに集まるさまざまな人々の姿を描いた物語風の歌詞と、哀愁漂うメロディが心に残ります。他にも、「キャプテン・ジャック」や「ワースト・カムズ・トゥ・ワースト」など、彼の初期の名曲が収められています。
ストレンジャー
ビリー・ジョエルのブレイクスルーとなった1977年の5枚目のアルバムです。プロデューサーにフィル・ラモーンを迎え、より洗練されたサウンドに仕上がりました。
全米チャートで最高2位を記録し、4曲のシングルがトップ40に入りました。
「オンリー・ザ・グッド・ダイ・ヤング」や「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」など、彼の代表曲が多数収録されています。
ニューヨーク52番街

ビリー・ジョエルが初めて全米チャートで1位を獲得した1978年の6枚目のアルバムです。
タイトルは、ニューヨークのジャズ街として有名な52番街にちなんでいます。
ジャズやラテン音楽などの影響が感じられる楽曲が多く、彼の音楽的幅を広げました。
グラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞しました。「マイ・ライフ」や「ビッグ・ショット」など、ポップでキャッチーな曲もあります。
グラス・ハウス
ビリー・ジョエルが1980年に発表した7枚目のアルバムです。
タイトルは、「人は自分自身や他人を傷つけることができる」という意味の英語のことわざ「People in glass houses shouldn’t throw stones」から取られました。
彼自身の結婚生活や音楽業界への批判など、辛辣な歌詞が目立ちます。
全米チャートで1位を獲得し、「ユー・メイ・ビー・ライト」や「イッツ・スティル・ロックンロール・トゥ・ミー」などのヒット曲があります。
ニューヨーク物語
ビリー・ジョエルが1982年に発表した8枚目のアルバムです。
彼の故郷であるニューヨークをテーマにしたコンセプトアルバムです。ニューヨークの歴史や文化、人々の生活などを描いた楽曲が並びます。
全米チャートで1位を獲得し、「オールエンタウナー」や「プレッシャー」などのヒット曲があります。
イノセント・マン
ビリー・ジョエルが1983年に発表した9枚目のアルバムです。
彼が子供の頃に聴いていた50年代や60年代のポップミュージックにオマージュを捧げたアルバムです。
ドゥーワップやソウル、モータウンなどのスタイルを取り入れた楽曲が多く、彼のポップセンスが光ります。
全米チャートで4位を記録し、「アップタウン・ガール」や「テル・ハー・アバウト・イット」などのヒット曲があります。
ストーム・フロント
ビリー・ジョエルが1989年に発表した11枚目のアルバムです。
プロデューサーにミック・ジョーンズ(フォリナー)を迎え、よりロック色の強いサウンドに仕上がりました。
全米チャートで1位を獲得し、「ウィ・ディドント・スタート・ザ・ファイア」や「リバー・オブ・ドリームス」などのヒット曲があります。
リバー・オブ・ドリームス

ビリー・ジョエルが1993年に発表した12枚目のアルバムです。
彼自身の人生や夢、信念などをテーマにした楽曲が多く、彼の成熟した表現力が感じられます。
全米チャートで1位を獲得し、「リバー・オブ・ドリームス」や「オール・アバウト・ソウル」などのヒット曲があります。
次作のアルバム『ファンタジーズ・アンド・デリューションズ』が出るまでは、長らく最後のアルバムとなっていました。
ファンタジー&デリュージョン

ビリー・ジョエルが2001年に発表した13枚目のアルバムです。彼が若い頃に作ったクラシック風のピアノ曲を集めたインストゥルメンタルアルバムです。
彼自身は演奏せず、ピアニストのリチャード・ジェイフスが全曲を弾きました。ビリー・ジョエルの別の一面を垣間見ることができる作品です。
『コールド・スプリング・ハーバー〜ピアノの詩人』 – Cold Spring Harbor(1971年)

このアルバムは、ビリー・ジョエルのデビューアルバムです。
彼はこの前年に最初の妻と結婚し、ニューヨーク州ロングアイランドのコールド・スプリング・ハーバーという町に移り住みました。
そこで彼は自宅で曲を書き始め、このアルバムに収録された10曲のうち8曲を作りました。
このアルバムは、彼がまだ無名だった頃の素朴で純真な作品であり、ピアノと声を中心にしたシンプルな編曲が特徴です。彼の歌声は高く伸びやかであり、感情豊かに歌います。また、彼のピアノ演奏はテクニカルでありながらもメロディアスであり、聴く者を魅了します。
このアルバムには、後に彼の代表曲となる「シーズ・ゴット・ア・ウェイ」や「エブリバディ・ラヴズ・ユー・ナウ」などが収録されています。
『ストリートライフ・セレナーデ』 – Streetlife Serenade(1974年)

このアルバムは、ビリー・ジョエルの3枚目のアルバムです。彼はこの時期に初めて全米ツアーを行いましたが、その過酷さや孤独さに苦しみました。また、レコード会社との契約問題やマネージャーとのトラブルにも悩まされました。
そんな中で彼はこのアルバムを制作しました。
このアルバムは、彼が自分の置かれた状況や感情を率直に歌った作品であり、苦悩や不満が滲み出ています。
しかし、それだけではなく、彼は自分の夢や希望も歌っており、前向きな姿勢も見せています。
このアルバムには、「ロサンゼルスの夜明け」や「ザ・エンターテイナー」などのヒット曲が収録されています。また、彼はこのアルバムで初めてシンセサイザーを導入し、音楽的にも新しい試みをしました。
『ナイロン・カーテン』 – The Nylon Curtain(1982年)

このアルバムは、ビリー・ジョエルの8枚目のアルバムです。
彼はこの時期に離婚や交通事故などの困難な出来事に直面しました。
また、彼は自分の音楽に対しても挑戦的な姿勢を見せ、ビートルズやビーチ・ボーイズなどの影響を受けたサウンドを作りました。
このアルバムは、彼が自分の人生や社会に対して深く考えた作品であり、政治的や社会的なテーマを扱っています。彼はアメリカの歴史や文化、経済や教育、戦争や平和などについて歌っており、自分の見解や感想を述べています。
このアルバムには、「オールレントウン」や「グッドナイト・サイゴン」などの名曲が収録されています。
『ザ・ブリッジ』 – The Bridge(1986年)

このアルバムは、ビリー・ジョエルの10枚目のアルバムです。
彼はこの時期に再婚し、子供も生まれました。
また、彼は自分の音楽に対しても幅広い視野を持ち、様々なジャンルやアーティストとコラボレーションしました。
このアルバムは、彼が自分の人生や音楽に対して橋渡しをした作品であり、過去と未来、伝統と革新、自分と他者などを繋げています。
彼はロックやポップだけでなく、ジャズやクラシック、ソウルやレゲエなどの要素を取り入れており、多様な音楽性を発揮しています。
このアルバムには、「モダン・ウーマン」や「マター・オブ・トラスト」などのヒット曲が収録されています。また、「ベイビー・グランド」ではレイ・チャールズと、「コード・オブ・サイレンス」ではシンディ・ローパーとデュエットしています。
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ビリー・ジョエルのおすすめアルバム13選まとめ
ビリー・ジョエルのおすすめアルバム13選をご紹介しました。
これらのアルバムは彼の多様な音楽スタイルと才能を体験できる絶好の機会です。
初期の名作から後期の成熟した作品まで、彼の音楽の進化と深化が感じられます。
どのアルバムも彼の独自の歌詞と情感あふれるメロディーで溢れており、聴く者の心を揺さぶります。
ビリー・ジョエルの音楽の魅力を堪能し、彼の才能と創造性に敬意を表しましょう。彼の楽曲は時を超えて輝き続けることでしょう。