ピンク・フロイドおすすめ名盤アルバム『狂気』解説レビュー

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はい、どうもー! 原文パパです(≧∇≦)/

今回は、イギリスロック史に残る超名盤、ピンク・フロイドのアルバム『狂気』(原題:The Dark Side Of The Moon)をレビューします。

 

 

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ピンク・フロイドのアルバム『狂気』について

ピンク・フロイドのアルバム『狂気』は、1973年3月発売で現在までに全世界で3500万枚以上売れているメガヒットアルバムですね。

 

ピンク・フロイドのアルバム『狂気』は、「死ぬまでに聴きたいアルバム1001枚」にもノミネートされている

『狂気』は、「死ぬまでに聴きたいアルバム1001枚」(原題:1001 albums you must hear before you die)という本の中にも、もちろん登場しているアルバムです!

 

僕の持っている年度版では、ピンク・フロイドは、以下の4枚がノミネートされていました。

 

  • 『The Piper At The Gates Of Dawn』 (1967)
  • 『The Dark Side Of The Moon』 (1973)
  • 『Wish You Were Here』 (1975)
  • 『The Wall』 (1979)

 

ピンク・フロイドのアルバム『狂気』に対する解説・感想

ヒット作品の題名は、日本人が分かりやすいようにするために邦題に書き換えるということが昔は普通に行われていたように思います。

アルバムに邦題がどれぐらいあるかを見れば、それが売れたアルバムなのかがだいたい分かります(最近は全体的にあまり邦題に変えなくなったので、あてはまることが少なくなりましたが)。

 

『狂気』も同じことが言え、アルバムタイトルとほとんどの曲が邦題に変わっているので、詳細を知らなくても人気があったかどうかがわかります(だいたい!?)。

ただ詳細を知ればさらに驚かされてしまいます。

 

『狂気』は、アメリカのビルボードチャートに登場してから、200位以内に以後741週間(15年間)ランクインし続けていたロングセラーのギネス記録を打ち立てた歴史的なアルバムです。

全英2位、全米1位を獲得し、全世界での売上枚数は3500万枚とされていますが、まだ売上枚数計測のシステムが整っていない時期に発売されたため、それを上回る可能性は非常に高いです。

一部では、マイケルジャクソンの「スリラー」をも超えて世界で最も売れたアルバムではないかという声も聞かれるほどです。

 

ピンク・フロイドのアルバム『狂気』は、なぜこれほど売れたのか?

なぜ『狂気』がこれほど売れたのか。

それは、『狂気』が、コンセプトアルバムだということが挙げられます。

そしてコンセプトのテーマが、孤独、不安、戦争、狂気であり、だれもが持っている“心の暗い部分”を表現したという部分がポイントのように思います。

それまで、このようなテーマを全曲統一したアルバムにしたものはなかったらしく、目新しさや話題性もアルバムのセールスにつながったのかもしれません。

 

また、発売した時代が良かったこともあるでしょう。

 

70年代は急速に時代が変わりつつあった時代で、それと同時にいろいろな問題も抱えていました(石油危機、モダニズムへの不安、公害、食糧危機、人口過多等)。

その中で誰しも持っていた未来に対する不安を表現したこのアルバムに共感できたのではないでしょうか。

1974年リリースのデヴィッド・ボウイのアルバム『ダイアモンドの犬』でも、同じようなテーマが元になっているようです。

 

そんな時代にこのアルバムが出たのだから時代の影響を少なからず受けているはずです。

 

ピンク・フロイドのアルバム『狂気』のジャケットデザインについて

『狂気』の洒落たシンプルなジャケットは、“ヒプノシス”と言う1968年にロンドンで結成された、イギリスのグラフィック・デザイン・グループによって製作されたのは有名な話です。

デザイナーのストーム・ソーガソンがいくつかのアイディアをメンバーに提示し、満場一致で光のプリズムを表現したデザインに決定したそうです。

 

ちなみに「原子心母」のジャケットも“ヒプノシス”が製作しています。

このジャケットはKLFの『チルアウト』のジャケットに影響を与えた事でも知られています。

 

ピンク・フロイドのアルバム『狂気』の効果音について

さて、アルバムを聴く上で1つポイントになるのは、効果音の多さです。

時計の針、会話、心臓に鼓動、お金、笑い声など多種多様です。

効果音は、サンプラーは無かったため、録音した音をひとつひとつテープに貼り付けるという原始的な手法で組み立てられたそうです。

心臓の鼓動音は、ニック・メイスンのドラム等を使用し作られました。

おそらくこの音が孤独や狂気、不安感を表しているのでしょう。

 

9曲中5曲に、心臓の鼓動が使われているので、アルバムを聴く上でポイントであることに間違いありません。

このアルバムを聴いていると、絶えずアルバム「狂気」なんだよと訴えかけてくる気がします。

つまりそれだけコンセプト色が強くできているアルバムだという印象が強く残ります。

 

また、曲と曲とが互いにつながっているので、とても統一感のあるアルバムだという印象を受けます(音が止まるのはA面からB面に変えるときぐらいか)。

作品中では主人公はYouと記されているだけですが、狂気の人となってしまったシド・バレットの姿も重ねられていると言われていています。

 

ピンク・フロイドのアルバム『狂気』収録曲について

収録曲のタイトルは以下の通りです。

 

  1.  (a) スピーク・トゥ・ミー|(b) 生命の息吹き((a) Speak to Me |(b)Breathe)
  2.  走り回って(On the Run)
  3.  タイム(Time)
  4.  虚空のスキャット(The Great Gig in the Sky)
  5.  マネー(Money)
  6.  アス・アンド・ゼム(Us and Them)
  7.  望みの色を(Any Colour You Like)
  8.  狂人は心に(Brain Damage)
  9.  狂気日食(Eclipse)

 

それでは一曲ずつ簡単に見ていきましょう。

 

1. (a)スピーク・トゥ・ミー|(b)生命の息吹き

1曲目の「スピーク・トゥ・ミー」では「タイム」の時計音、5曲目の「マネー」のお金の音、「狂人は心に」の笑い声等が聴け、ほかの曲とリンクがしてあるようにできています。

 

落ち着いた雰囲気の「生命の息吹」は少々不気味に語りかける歌詞が特徴的で、やや考えなければ分からない、意味の深さに注目しながら聴きたいです。

アルバムを飾る最初の曲ともあってその重要度は高いと考えてよいでしょう。

 

2. 走り回って

2曲目は、インストゥルメンタル曲の「走り回って」です。

今聴いていてもまったく古さを感じないサウンドが魅力です。

さらに3分半の間にさまざまな効果音を使用していて、完成度はとても高いです。

 

3. タイム

冒頭のけたたましい目覚まし時計の音から始まるのは、3曲目「タイム」。

 

時間をテーマに、ひとつの物語を文章にして、時間の重要性を教えてくれているような歌詞には人生の教訓が詰まっています。

 

女性コーラスを担当したのはDoris Troy、Lesley Duncan、Liza Strike、Barry St Johnの4人です(この曲以外でも参加しています)。

 

「生命の息吹 リプライズ」は「タイム」の中に含まれているので、最初はどこにあるのか分かりませんでした(笑)。

 

サウンドやリズムに変わりはないので、「タイム」の一部と考えていいのでしょうか?

原盤には「生命の息吹 リプライズ」という表記はないです(たぶん!?)。

 

まさか日本人が勝手に付け加えたのでは?詳細を知っている方、是非ご教示願います!

 

4. 虚空のスキャット

クレア・トォリーのソプラノボイスを大いに取り入れたインストゥルメンタル、「虚空のスキャット」(4曲目)は、これまでの曲の印象を少なからず変えています。

 

邦題から考えると、何もない空をバックに魂の叫びをしているのでしょうか。

 

5. マネー

B面最初の曲はレジスターからお金を出しているような音から始まる、5曲目「マネー」。

アラン・パーソンズによれば、マネーの冒頭で聴かれるレジスターの音は編集に30日要したようで、手の込んでいることが分かります。

 

歌詞を見ると「金 たんまり持って逃げるのさ」とあるので、おそらくレジスターから金を奪って逃げる泥棒の歌、という想像が膨らみます。

 

エレキギターを使い、ロックな感じに仕上げているところが、歌詞とマッチングして楽しいです。

 

6. アス・アンド・ゼム

6曲目の「アス・アンド・ゼム」は一転して冒頭の鍵盤楽器から始まり、Dick Parryによるサックス(「マネー」のサックスもこの人)を使用して、全体的に落ち着いた、雄大な曲です。

 

歌詞を見ると戦争をテーマにしていることが分かります。

実はロジャー・ウォーターズの父親は第二次世界大戦時にイタリアで戦死していて、『狂気』のライブで戦闘機を墜落させる仕掛けはここからきているらしいです。

 

またこのことは、彼の人間形成や曲作りにも大きな影響を及ぼしているらしく、そこからこのようなテーマの歌詞を書くことになったのかもしれません。

 

7. 望みの色を

7曲目の「望みの色を」は、シンセサイザーを中心としたインストゥルメンタルです。

 

「アス・アンド・ゼム」の続きだからかもしれませんが、雄大な気持ちにさせてくれます。

最初から最後まで特に曲調が変わったりはしませんが、それもまた良いでしょう。

 

8. 狂人は心に

8曲目の「狂人は心に」は、サビのコーラスとボーカルとでハーモニーが生まれ聴いていてもすごいなと感じます。

 

9. 狂気日食

『狂気』の最後を飾る「狂気日食」(9曲目)は、曲の後半にかけて盛り上がっていく雰囲気が聴いていてとても気持ちよく、不安感などが取り除かれたかのような気持ちにさせます。

 

しかし、最後の「あの太陽の下 すべては調和を保っている だがその太陽は徐々に月に侵食されていく」という歌詞によって、決してハッピーエンドではないと分かります。

 

また、エンディングではGerry O’Driscollによる「There is no dark side of the moon really. Matter of fact it’s all dark(本当は月の暗い側なんて存在しないんだ。なぜなら、すべてが闇そのものだからさ。)」という台詞が入っています。

 

つまり、実際は何もかもただ「明るい」のは「ただ太陽の光が当たっているだけ」で「暗い側」も「明るい側」もないということでしょう(この科白はレベルを下げて録音されているため、音量をかなり上げないと聞き取れません)。

 

そんな核心的な一言でアルバム『狂気』は終わりを告げます(さらにボリュームを上げると台詞から音がフェードアウトする間に、バイオリンと思われる楽器による演奏が右スピーカー側からかすかに流れてきます)。

 

随所で聴かれる声の主は、関係者やメンバーの友人だそうで、ローディーのRoger ManifoldやドアマンのGerry O’Driscollらです。

 

最後に

ピンク・フロイドおすすめ名盤アルバム『狂気』解説レビューについてお送りしました。

ピンク・フロイドの『狂気』はプログレッシブロックの、いや20世紀の芸術においての名作と言えるでしょう!

 

楽しみ方は、「名作のようなので自分も聴いてみる」や「哲学的な歌詞の意味を考えてみる」や「サウンドを良く聴いてみる」等など、人それぞれ違って良いと思います!

 

名作に触れて、自分の生き方に何かプラスできれば、本当に幸せなことだと思います。

 

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