ボリビアは南米の内陸国で、アンデス山脈やアマゾン川の流域に広がる自然豊かな国です。しかし、ボリビア旅行には危険も伴います。政情不安や治安の悪さ、高山病や感染症など、ボリビアで旅行する際に注意すべきことは多くあります。ここでは、ボリビア旅行の危険について詳しく解説します。
ボリビア旅行は危険?
政情不安
ボリビアは政治的に不安定な国です。2019年には大統領選挙の不正疑惑をきっかけに大規模な抗議デモが発生し、暴力や道路封鎖などが起こりました。2020年には新たな大統領が選出されましたが、政権移行の過程で再びデモや暴動が発生しました。また、ボリビアはコカインの主要な産地の一つであり、麻薬組織との対立や麻薬取引に関わる犯罪も問題となっています。ボリビア旅行中には、政治的な動きや社会情勢に注意し、デモや暴動の発生地域や時間帯を避けるようにしましょう。また、日本大使館や外務省の安全情報を確認することも重要です。
治安の悪さ
ボリビアは治安の悪い国として知られています。特に首都ラパスや最大都市サンタクルスでは、スリや強盗、誘拐などの犯罪が多発しています。また、タクシーやバスなどの公共交通機関でも、乗客を乗せたまま強盗する「エクスプレス・キドナッピング」や、運転手が共犯者と結託して乗客を襲う「タクシー強盗」などの被害が報告されています。ボリビア旅行中には、貴重品や現金は最小限に持ち歩き、できるだけ目立たない服装をするようにしましょう。また、タクシーやバスを利用する際には、信頼できる業者を選ぶか、事前に目的地や料金を確認することも必要です。
高山病
ボリビアは標高が高い地域が多くあります。例えば、首都ラパスは世界で最も標高の高い首都であり、平均標高は約3600メートルです。また、ウユニ塩湖やチチカカ湖などの観光名所も標高が4000メートル以上の場所にあります。このような高地では、酸素が少なくなるために高山病と呼ばれる症状が起こりやすくなります。高山病は頭痛や吐き気、めまいなどの軽度なものから、肺水腫や脳水腫などの重篤なものまでさまざまです。高山病になると、旅行を楽しめなくなるだけでなく、命に関わることもあります。ボリビア旅行中には、高地に行く前に十分な水分や栄養を摂り、ゆっくりと慣れていくようにしましょう。また、高山病の症状が出た場合には、すぐに低地に下りるか、医療機関を受診することも大切です。
感染症
ボリビアは感染症のリスクが高い国です。特にマラリアやデング熱などのモスキート媒介性感染症や、コレラやチフスなどの食中毒性感染症が注意されます。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行も深刻な状況にあります。ボリビア旅行中には、モスキート対策や衛生管理を徹底するようにしましょう。また、必要な予防接種や予防薬の服用も忘れずに行うことも重要です。さらに、新型コロナウイルス感染症の対策として、マスクの着用や手洗い、ソーシャルディスタンスの確保なども行うようにしましょう。
ボリビア旅行は危険?まとめ
ボリビアは自然や文化が魅力的な国ですが、旅行する際には危険も多くあります。政情不安や治安の悪さ、高山病や感染症など、ボリビアで旅行する際に注意すべきことは多くあります。この記事では、ボリビア旅行の危険について詳しく解説しました。ボリビア旅行を楽しく安全に過ごすためには、事前の準備や情報収集が欠かせません。また、現地での注意や対策も忘れずに行うようにしましょう。
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