ドイツに移住するということは、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?ドイツは欧州の中心に位置し、経済や文化、教育などの面で高い水準を誇る国です。しかし、ドイツに移住するには、言語や文化、生活習慣などの違いにも対応しなければなりません。この記事では、ドイツ移住のメリットとデメリットについて、以下の4つの観点から紹介します。
今回の記事は、次のような方にオススメです!
- ドイツへ旅行に行くので、ドイツの治安について知りたい
- ドイツ移住について知りたい
早速解説致します。
※情報は執筆時のものです。
僕はシミュレーションをするのが好きなので、色々と考えてみることにします。
※移住を勧める意図は全くありません。自己責任でお願い致します。
ドイツ移住のメリット
経済面
ドイツ移住のメリットとして、まず挙げられるのが経済面です。ドイツは欧州最大の経済大国であり、世界でも第4位のGDPを持ちます。ドイツでは高度な技術や製品が多く生産されており、自動車や機械、化学などの分野で世界的に有名な企業が多数あります。ドイツに移住すれば、これらの企業で働くチャンスが広がりますし、高い給与や福利厚生を得ることも可能です。また、ドイツは欧州連合(EU)の一員であり、EU内では自由に労働や移動ができます。ドイツから他のEU諸国への旅行やビジネスも容易になります。
しかし、ドイツ移住のデメリットとして、経済面にも注意点があります。まず、ドイツでは物価が高いです。特に食費や家賃などの生活費は日本よりも高くなっています。また、ドイツでは税金も高いです。所得税や社会保険料などを支払うと、手取り収入はかなり減ってしまいます。さらに、ドイツでは仕事に対する期待や責任も高いです。長時間労働や残業は少ないですが、仕事の質や成果には厳しい評価がされます。ドイツ語や英語などの言語能力も必要です。
文化面
ドイツ移住のメリットとして、次に挙げられるのが文化面です。ドイツは歴史や芸術、音楽などの分野で豊かな文化を持っています。バッハやベートーヴェンなどの作曲家や、ゲーテやカフカなどの作家が生まれた国です。ドイツに移住すれば、これらの文化遺産を間近で見たり聞いたりすることができますし、美術館や博物館、劇場なども多くあります。また、ドイツではビールやソーセージなどの食文化も有名です。オクトーバーフェストなどの祭りも楽しめます。
しかし、ドイツ移住のデメリットとして、文化面にも問題があります。まず、ドイツでは日本とは異なるマナーや習慣があります。例えば、挨拶や会話では目を見て話すことや握手をすることが重要です。また、時間や約束を守ることや、ルールや法律を尊重することも大切です。ドイツ人は直接的で率直な言い方をしますし、議論や批判も好みます。これらのことに慣れないと、コミュニケーションに困難が生じるかもしれません。また、ドイツでは第二次世界大戦やナチスに関する話題はタブーとされています。これらのことに配慮しなければなりません。
教育面
ドイツ移住のメリットとして、もう一つ挙げられるのが教育面です。ドイツでは高い教育水準を誇っており、多くの優秀な大学や研究機関があります。ドイツの大学では多くの分野で世界的に有名な研究が行われており、ノーベル賞受賞者も多数輩出しています。ドイツに移住すれば、これらの大学や研究機関で学ぶことができますし、奨学金や助成金も利用できます。また、ドイツの大学では授業料が無料か安いことが多いです。さらに、ドイツでは幼児教育や義務教育も充実しており、子供の教育にも安心です。
しかし、ドイツ移住のデメリットとして、教育面にも難点があります。まず、ドイツの大学ではドイツ語や英語などの言語能力が必要です。特にドイツ語は文法や発音が難しいですし、専門用語も多いです。また、ドイツの大学では自主的で自律的な学習スタイルが求められます。授業や試験は少ないですが、レポートや論文は多く書かなければなりません。さらに、ドイツでは小学校卒業後に進路を決める制度があります。子供の将来に影響する重要な選択を早くからしなければなりません。
生活面
ドイツ移住のメリットとして、最後に挙げられるのが生活面です。ドイツでは自然や環境に恵まれており、美しい風景や動植物を楽しむことができます。ドイツは四季がはっきりしており、春は花々が咲き乱れ、夏は青空と緑が広がり、秋は紅葉が美しく、冬は雪景色やクリスマスマーケットが楽しめます。また、ドイツでは医療や交通などのインフラも整っており、安全で快適な生活を送ることができます。ドイツでは医療保険制度がありますし、公共交通機関は発達しています。
ドイツ移住のデメリット
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ドイツ移住のデメリットというテーマでブログ記事を書くときに注意すべき点は何でしょうか。ドイツは日本とは文化や習慣が大きく異なる国です。移住するということは、その国の社会に溶け込むということでもあります。しかし、ドイツには日本人にとって不便や困難な面も多くあります。この記事では、ドイツ移住のデメリットについて紹介します。
言語の壁
ドイツに移住するには、ドイツ語の習得が必要です。ドイツ語は日本語とは全く異なる言語で、発音や文法も複雑です。ドイツ語を話せないと、日常生活や仕事で困ることが多くなります。例えば、買い物や食事、医療や教育などのサービスを利用する際に、英語で対応してもらえるとは限りません。また、ドイツ人は自分の言語に誇りを持っており、英語で話しかけられると不快に感じる場合もあります。ドイツ語を話せるようになるには、長期間の勉強と練習が必要です。
生活費の高さ
ドイツは物価が高い国です。特に食費や住宅費が日本よりも高くなります。例えば、スーパーで買う食品や飲料は日本の約1.5倍から2倍の値段です。レストランやカフェで食事をする場合も、日本よりも高めの価格設定です。また、住宅費も都市部では非常に高くなります。賃貸物件の場合、家賃だけでなく、水道光熱費や管理費などの諸費用も別途支払わなければなりません。購入物件の場合も、不動産価格や税金が高いです。生活費を抑えるためには、節約や予算管理が必要です。
気候の厳しさ
ドイツは気候が日本とは大きく異なります。特に冬は寒さが厳しくなります。ドイツの冬は日照時間が短く、気温も氷点下になることが多いです。雪や霧もよく降ります。寒さに弱い人は体調を崩しやすくなります。また、冬の暗さや寂しさによって、うつ病や孤独感を感じる人もいます。冬を乗り切るためには、暖かい服装や防寒具を用意したり、暖房器具を使ったりする必要があります。
文化の違い
ドイツは日本とは文化や習慣が大きく異なる国です。移住するということは、その国の文化に適応するということでもあります。しかし、ドイツの文化に慣れることは容易ではありません。例えば、ドイツ人は直接的で率直な性格で、日本人にとってはぶっきらぼうに感じられることがあります。ドイツ人は自分の意見や感情をはっきりと表現しますが、日本人は遠回しに伝えることが多いです。また、ドイツ人は時間や約束を厳守することを重視しますが、日本人は柔軟に対応することが多いです。文化の違いによって、コミュニケーションや人間関係にトラブルが起こることがあります。文化の違いを理解し、尊重することが必要です。
旅行前にドイツの治安について調べることが重要
ドイツ旅行をされる場合は、ドイツの治安について確認をしておきましょう。
外務省の「海外安全ホームページ」で、ドイツの治安を調べる
外務省の「海外安全ホームページ」(下記リンク先)で調べるのが良いでしょう。
危険レベルは、レベル1~レベル4までの4段階で色分けされています(レベル0の地域もありますので、レベル0の地域も含めると5段階です)。ドイツ旅行の前に確認をしておきましょう。
ドイツは2019年11月時点だと、全域がレベル0のため、安全と言えるでしょう。
もっとも安全なのは、レベル0で、シンガポールなどの国があります。
また、同じページ内に、「現地大使館・総領事館からの安全情報」も掲載されています。台風情報や、デモ・集会情報に関する情報が記載されているため、それを確認しておくと良いでしょう。
ドイツに移住する場合は、治安が良い場所を選ぶ必要がありそうです。全域がレベル0ですがその中でもより治安の良い場所を選ぶと良いでしょう。
参考サイト:外務省 海外安全ホームページ 危険・スポット・広域情報
「世界平和度指数」で、ドイツの治安を調べる
「世界平和度指数」とは、Wikipediaでは以下のように定義されています。
世界平和度指数(せかいへいわどしすう、英:Global Peace Index)は、イギリスのエコノミスト紙が24項目にわたって144カ国を対象に分析し、各国や地域がどれくらい平和かを相対的に数値化することを試みたものである。
引用:Wikipedia
Wikipediaでは、「2007-2014 世界平和度指数ランキング」が掲載されています。平和な国ほど順位の数字が小さく、2014年では、ドイツは17位となっています(日本は8位)。ちなみに最下位は162位のシリアです。
どちらかと言うと、平和側と言えるでしょう。
ドイツへの直行便は?
日本からドイツへの直行便の飛行機はあります。
乗り継ぎ1回で、平日なら8万円代から行けそうです。
往復で少なくとも16万円はかかるので、そこがネックと言えるでしょう。
ドイツでの1か月の生活費は、約10万円らしい
ドイツでの1か月の生活費(衣食住の費用含む)は、約10万円のようです。これは特別安いとは言えないかもしれません。
税金と年金と健康保険費用、ドイツへの往復飛行機代を含め、総合的に判断し、安さ面でメリットがあるかどうかが問題となりそうです。
年末に日本を出発し、住民票を抜いておけば、翌年、住民税を日本に払う必要がなくなると思います。
日本で賃貸を解約して、ドイツへ行く場合、ドイツから帰ってきた時、フリーランスだと賃貸契約が難しい場合もあるので、注意が必要でしょう(審査が厳しい場合も考えられます)。
日本に賃貸がある状態で出発すると、家賃の二重払いとなるので、それはそれで厄介です。
実家暮らしの方だと、ありかもしれません。
<年間の生活費>
生活費:120万円(10×12か月)
航空券:16万円(日本-ドイツ往復券)
税金、保険料:〇円
ドイツへは、ビザ取得不要
90日以内の観光、出張の場合はビザは不要です。
90日を超える場合で、日本からドイツへ行く際ビザが必要となるので注意が必要です。
ドイツの公用語は?
ドイツの公用語は、ドイツ語です。英語は、人や場所によっては通じるそうです。
ドイツに住んでいる日本人の数は?
外務省の「海外在留邦人数調査統計」を見た所、在留邦人総数は45784人のようです(要約版の「Excel 2」のデータに詳細が載っています)。永住者は11907人のようです。
ドイツは地震が多い?
ドイツは「地震が多い10の国」にはランクインしていません。少なくとも上位10位以内ではないことが分かります。
参考記事:10 EARTHQUAKE PRONE COUNTRIES IN THE WORLD
ドイツ旅行の持ち物を準備する
ドイツ旅行の持ち物リストについては、別の記事にしました。興味がございましたらご覧下さい。
ドイツ移住のメリットとデメリットまとめ
ドイツ移住のメリットとデメリットについて紹介しました。ドイツは日本とは言語や生活費、気候や文化などが大きく異なる国です。移住するということは、それらの違いに対応するということでもあります。しかし、ドイツには日本にはない魅力や魅力もたくさんあります。ドイツ移住を考えている方は、デメリットだけでなく、メリットもしっかりと調べて、準備をしてください。
この記事がご参考になれば幸いです。